ボツワナ中央銀行は2025年6月19日の会合で、基準金利を5回連続で1.90%に据え置いた。ボツワナの年次インフレ率は、4月の2.3%から5か月ぶりの最低水準である1.9%に低下した。この率は、中長期目標範囲の下限である3%〜6%を下回っている。一方、ボツワナの経済は、鉱業部門の縮小と非鉱業産業の緩やかな成長によるものとされる2023年の3.2%成長に続き、2024年に3%縮小した。財務省は2025年のGDP予測を、3.3%の拡大から0.4%の減少に修正した。これは、国際通貨基金の予測と同様の見通しである。米国の関税措置や貿易相手国の報復措置、地政学的緊張や政策不確実性の高まりにより、世界経済活動は大きく影響を受けると予想されている。