ドミニカ共和国中央銀行は、2025年4月の会合で基準金利を5.75%に据え置き、2024年下半期以来125ベーシスポイントの累積引き下げを維持しました。3月の年間インフレ率は3.58%で、16か月連続で4.0%±1.0%の目標範囲内にとどまり、コアインフレ率は4.24%で、中間点付近を推移しています。ドミニカ経済は3月に前年比5.4%拡大し、2025年には4.0%~4.5%程度の成長が見込まれており、地域内で最も高い率の1つとなる見通しです。世界的な不確実性が緩和され、経済政策が国内需要を支援する中、流動性を強化するため、中央銀行は積極的に通貨供給を管理しており、4月の民間部門の信用成長率は前年比約8%に抑制されています。一方、国際準備高は15.0億米ドルを超え、輸入額の約5か月分をカバーしています。