2024年第4四半期におけるマレーシアの経済成長率は前年同期比4.8%で、前期の5.3%から減速したと速報値が示しています。この成長率は2024年第1四半期以来の最低水準で、主に製造業の成長鈍化(第3四半期の5.6%に対して4.3%)が主因です。一方、農業部門では油ヤシの生産量減少と林業・伐採活動によって、成長が縮小(第3四半期の3.9%に対して-0.6%)しました。その一方で、サービス部門は引き続き成長(第3四半期の5.2%に対して5.3%)し、特に卸売・小売業や輸送・保管、情報通信などすべてのサブセクターが堅調なパフォーマンスを示しました。また、採鉱および採石業の減少は緩和し(第3四半期の-3.9%に対して-1.4%)、天然ガス生産がわずかに増加したためです。季節調整済みでは、第4四半期に国内総生産(GDP)は2.5%成長し、前期の上方修正された4.6%の成長から緩和しました。