2025年6月、フィリピンの輸出は前年比26.1%増の70億ドルに急増し、5月の15.5%増を上回った。これは2024年4月以来の最速成長で、世界的な安全資産需要の高まりを受けて金の輸出が130.9%増加したことが要因となっている。その他、鉱物製品(+94.8%)、機械および輸送機器(+72.7%)、およびその他の製造品(+25.9%)でも大幅な増加が見られた。電子製品(同国の主要輸出品目)は、電子データ処理を主導に30%増加した。輸出先では、米国が最大の輸出相手国であり(16%のシェア)、米国の関税発表に先立ち輸出が35.2%増加した。また、ドイツ(+45.4%)、シンガポール(+45.2%)、オランダ(+36.4%)への輸出は急増したが、中国への輸出は15.5%減少した。年の前半において、総輸出額は前年同期比13.2%増の412億ドルに上昇した。