フィリピンのGDPは2024年第4四半期に前年同期比5.2%拡大し、前四半期のペースに一致したが、5.4%の予測には届かなかった。この数値は2023年第2四半期以来の最も緩やかな成長であり、家計支出は4.7%(第3四半期は5.2%)に、固定資本形成は4.8%(同7.6%)に抑えられた。一方、政府支出は9.7%増加し、前四半期の5%から加速した。純貿易は安定し、輸出と輸入がともに3.2%成長し、第3四半期の輸出1.4%減少と輸入6.4%増加と比較した。生産面では、産業成長が4.4%(同5.1%)に緩和された一方で、サービス業の成長は6.7%(同6.3%)に加速し、農業、林業、漁業は引き続き減少を続けた(-1.8%、同-2.7%)。年間では、経済は5.6%成長し、政府の目標である6%から6.5%には届かなかった。