フィリピン中央銀行は、2025年2月の政策会合で、予想外に基準金利を5.75%に据え置きました。これは、3回連続の利下げ後であり、市場の5.5%という予想を裏切るものでした。2025年1月のフィリピンの年間インフレ率は2.9%で、前月から変わらず、市場予想の2.7%を上回りました。2025年のインフレ予想は、以前の3.4%から3.5%に上方修正されましたが、2026年の予想は3.7%で変わりませんでした。一方で、理事会は国内の成長見通しが堅調であることを強調しましたが、世界経済の不確実性とそれがフィリピン経済に与える潜在的な影響に対する懸念が高まっています。また、オーバーナイト預金と貸出施設の金利も、それぞれ5.25%と6.25%に据え置かれました。