南アフリカのインフレ率は2025年2月に3.2%で安定し、4か月ぶりの高水準となったが、南アフリカ準備銀行の4.5%の中間目標を大きく下回っている。食品とノンアルコール飲料のインフレは加速し(1月の2.3%から2.8%)、主に未加工食品、果物、ナッツ、野菜のコスト上昇が原因である。一方、住宅と公共料金の価格上昇はわずかに緩和された(4.5%から4.4%)。これに対し、個人ケアとその他サービスのインフレは急激に減速し(5.9%から1.1%)、燃料コストの継続的な低下により輸送部門ではデフレーションが続いた(-0.2%から-0.5%)。一方、食品、ノンアルコール飲料、燃料、エネルギーを除いたコアインフレは3.4%に低下し、2021年12月以来の最低水準となった。月次ベースでは、消費者物価指数(CPI)は0.9%上昇し、1月の0.3%から上昇し、1年ぶりの高水準となった。