2025年6月、タイの消費者物価は前年比0.25%下落し、5月の0.57%減を下回り、予想されていた0.10%の減少を上回った。これにより、デフレが続き、インフレ率は中央銀行の1%〜3%の目標範囲外にとどまった。輸送(-3.23% vs 5月の-3.38%)や住宅・家具(-0.35% vs -0.30%)の価格は、燃料や電力のコストが下がったことにより引き続き下落した。衣類と履物(-0.88% vs -0.91%)や医療・個人用品(-0.80% vs -1.05%)でもデフレが続いた。一方、食品とアルコールを除く飲料のインフレ率は1.64%に加速し、3か月ぶりの高水準となった(前回は0.89%)。一方、年次コアインフレ率は、市場予想のわずかな上昇(1.10%)に反して、5月の1.09%から6月には1.06%に低下した。月次では、消費者物価は5月の0.26%の上昇に続き、0.02%上昇した。