2025年6月、オーストラリアのウエストパック・メルボルン研究所消費者センチメント指数は、前月比0.5%増の92.6となりました。これは、5月の2.2%の上昇から急速な減速を示し、世界的な貿易不確実性が続く中での結果です。それでも、これは今年4回目の上昇を記録し、5月の利下げやインフレ緩和の兆候に支えられています。サブ指数の中で、「過去1年間の家計状況」と比較した家計は0.5%増の75.4となりましたが、今後12か月の家計状況への期待は1.9%減の98.8となりました。今後12か月の経済状況へのセンチメントは0.7%減の92.4、5年後の見通しは2.4%減の96.2となりました。一方、「主要家庭用品の購入時期」指数は7.5%増の100.2と大幅に上昇しました。失業率の期待は5.0%増の127.4に上昇しましたが、長期平均の129にわずかに及びませんでした。オーストラリアのマクロ予測責任者であるマシュー・ハッサン氏は、消費者が「慎重な悲観主義」の保留状態にあると述べ、全体的なムードは大きく変わっていないと指摘しています。