2025年5月、オーストラリアの財物輸出は前月比2.7%減の424億4,000万豪ドルとなり、3か月ぶりの低水準となった。これは、4月に下方修正された1.7%の減少に続くものである。この減少は、トランプ政権の下で課せられた関税によって抑制された米国への出荷が弱体化したことが一因である。非農産物の輸出は、石炭、コークス、ブリケットの販売が低下したことにより、318億8,800万豪ドルに対して2.4%減少した。その他、鉱物燃料(-11.5%)、その他の製造品(-3.5%)、その他の非農産物(-4.4%)、船舶によって港で調達された商品(-11.6%)の販売も低下した。農産物の出荷も減少し、肉および肉製品(-15.7%)、羊毛および羊皮(-16.5%)の急激な減少により、628億豪ドルに対して3.5%減少した。さらに、非金銭的金の輸出も4.22億豪ドルに対して3.4%減少した。米国(-5.5%)、日本(-3.8%)、香港(-2.2%)、インドネシア(-14.1%)、シンガポール(-5.6%)への輸出が減少した一方、オーストラリアの主要貿易相手である中国への出荷は1.9%増加した。