オーストラリアの年間インフレ率は、2024年第3四半期に2.8%に低下し、第2四半期の3.8%から下落しました。市場予想の2.9%を下回る結果で、第1四半期2021年以来の最低値となりました。物価上昇が急減速したのは(第2四半期の3.2%から1.4%へ)、主に電気料金や燃料価格の下落によるもので、「エネルギー費用救済基金」の割引の影響が続いていることが要因です。一方、サービスのインフレ率は依然として高い水準を維持しています(4.6%対4.5%)。特に、アルコールとタバコ(6.7%対6.8%)、衣料品(1.7%対2.9%)、住宅(2.8%対5.2%)、健康(4.8%対5.7%)、金融サービス(6.2%対6.4%)の価格は緩和されました。さらに、2020年第4四半期以来初めて、輸送費が下落しました(-0.9%対4.6%)。対照的に、食品に対するインフレは安定しており(3.3%)、娯楽(2.1%対0.9%)、教育(6.4%対5.6%)、家事サービス(0.7%対-1.1%)のコストは加速しました。RBAのトリム平均CPIは前年比3.5%上昇し、約3年ぶりの最も穏やかな上昇を示しましたが、コンセンサスと一致しつつ、依然として中央銀行の目標範囲2-3%を上回っています。