オーストラリアの年間インフレ率は、2024年第4四半期に2.4%となり、第3四半期の2.8%から低下し、市場予想の2.5%を下回りました。これは2021年第1四半期以来の最低値であり、主に商品インフレが急激に緩和されたためです(第3四半期の1.4%に対し0.8%)。特に、エネルギー料金の割引の影響により、電力料金が急落(-15.8%から-25.2%)し、燃料価格も下落しました(-6.2%から-7.9%)。新規住宅のコスト上昇も鈍化しました。一方で、サービス部門のインフレ率は3四半期ぶりの低水準となりました(4.6%から4.3%)。特に食品(3.3%から3.0%)、アルコールおよびタバコ(6.7%から6.2%)、衣料品(1.7%から1.3%)、住宅(2.8%から1.0%)、健康(4.8%から4.0%)、保険・金融サービス(6.2%から5.4%)などで価格が緩和されました。対照的に、レクリエーション(2.1%から3.3%)、教育(6.4%から6.5%)、家事サービス(0.7%から1.5%)の費用は上昇しました。RBAのトリム平均消費者物価指数は前年同期比3.2%上昇し、3年ぶりの最も緩やかな上昇となり、予想の3.3%を下回ったものの、中央銀行の目標である2-3%を超えました。