ポーランド国立銀行(NBP)は2025年6月3日から4日の会合で、広く予想されていたように、5.25%の基準金利を維持しました。これは、5月に50ベーシスポイント引き下げた後のことです。ロンバード金利と預金金利もそれぞれ5.75%と4.75%で据え置かれました。利下げサイクルの休止は、持続的に高いインフレーション、堅調な経済成長、および世界的な貿易政策に関する不確実性を反映した慎重な姿勢を示しています。年次インフレ率は、4月の4.3%から5月には4.1%に緩和しました。これは2024年6月以来の最低水準ですが、中央銀行の2.5%の目標を大幅に上回っています。一方、経済はQ1において前年比3.2%成長し、2024年第4四半期の3.4%成長よりわずかに鈍化しました。これは2022年第3四半期以来の最速成長です。労働市場の状況も引き続き厳しく、失業率が低く、参加率が高いものの、企業部門の雇用は前年比で減少しました。NBPは、今後の政策決定が受け入れられるインフレーションと活動データに依存することを強調しました。