シンガポールの季節調整済み失業率は、2025年第1四半期に初期推定値の2.1%からわずかに下方修正され、前四半期の1.9%に比べて2%となりました。それでも、景気活動の減速や継続する貿易不確実性の中で、これは1年ぶりの最高失業率を示しています。リストラ件数はわずかに減少しました(前四半期の3,680件に対して3,590件)、ほとんどのセクターで安定したまたは低いレベルの解雇が見られました。一方、総雇用の成長は急激に鈍化しました(前四半期の7,700件に対して2,400件)、居住者と非居住者の雇用は増加し続けていますが、そのペースは鈍化しています。今後、近い将来の世界経済の見通しは不確実なままですが、主要国が世界的な貿易緊張を緩和する措置を取ったことから、シンガポールの外部需要の見通しはわずかに改善しています。