2025年5月、日本の輸入は前年比7.7%減の8兆7726億円となり、3か月ぶりの低水準となった。これは2024年1月以来の最も急激な減少であり、前月の2.2%減からの加速を示している。市場予想の6.7%減を上回る収縮となった要因は、低迷する国内需要と上昇する米国の関税の影響である。米国からの輸入は13.5%減少し、中国(-2.2%)、ASEAN諸国(-11.1%)からの購買も縮小した。中東からの到着はエネルギー輸入、特に原油やLNGの低下により18.5%急落した。一方、EUからの輸入は7.5%増加し、ロシアからの出荷は12.5%急増した。カナダで開催されたG7サミットでは、石破茂首相がトランプ米大統領と会談した。貿易協定は達成されなかったものの、両者は閣僚レベルでの協議を継続することで合意した。石破首相は、関税圧力に対処するための措置を講じ、追加の救済措置として現金給付も検討している。