カナダの産業は、2024年第3四半期に生産能力の79.3%で操業し、第2四半期の79.1%からわずかに上昇し、市場予測の78.9%を上回りました。これは、電力の発電、送電、配電業界の設備稼働率が第3四半期に1.9ポイント上昇して83.4%に達し、2023年第2四半期以来の最高値となりました。この増加は、夏季に国内の一部地域で例年よりも高温が観測されたことから、冷却関連目的の電力需要が増加したことと一致しています。しかし、鉱業、採石業、石油・ガス業界の設備稼働率は、施設のメンテナンスに伴うオイルサンドと天然ガス採取の減少により、第3四半期に0.7ポイント減少し75.9%に落ち込みました。一方、製造業の設備稼働率は0.4ポイント上昇して78.2%となり、石油・石炭製品製造(+2.2ポイント)および輸送機器製造(+1.4ポイント)によって牽引されました。