カナダの年次インフレ率は、2025年6月に1.7%から1.9%に上昇し、市場の予想に沿っています。この上昇にもかかわらず、この率は3か月連続でカナダ銀行の目標である2%の中間点を下回り、関税や供給の混乱が物資不足を脅かす可能性があるという中央銀行の予測と一致しています。燃料のデフレはベース効果により急速に鈍化しました(-15.5%から-13.4%)。これにより、全体の輸送コストでも同様の動きが見られました(-1.4%から-0.6%)。耐久財もインフレ率を押し上げ、乗用車(5.2%から4.9%)や家具(0.1%から3.3%)の価格が上昇しました。それに対して、食品(3.4%から2.9%)や住居(3%から2.9%)のインフレは鈍化しました。カナダ銀行が基礎インフレを測る主要指標として使用しているトリム平均コアCPIは、予想通り3%でした。