2025年6月、英国の貿易赤字は50.1億ポンドに拡大し、5月の下方修正後の45.5億ポンドから上昇しました。これは2月以来の最大の赤字を記録しています。輸出は前月比2.6%減の74.76億ポンドとなり、6か月ぶりの低水準となりました。一方、輸入は79.78億ポンドと5か月ぶりの低水準となる1.9%減となりました。財貨輸出は6.3%減少し、EUへの出荷が3.0%減少したことにより押し下げられました。これは主にドイツ向けの航空機輸出の減少が原因です。非EU諸国への輸出は9.6%減少し、主に機械および輸送機器の輸出の減少によるもので、特に米国への自動車出荷の減少が目立ちます。貴金属を含む米国向けの財貨輸出は、2022年2月以来の最低水準となる6月に7億ポンド減少しました。一方、サービス輸出は0.2%減の46.03億ポンドとなりました。輸入面では、財貨輸入は3.5%減の50.89億ポンドとなり、主にオランダからの事務機器の輸入とドイツからの自動車の輸入が減少したためです。一方、サービス輸入は1.0%増の28.88億ポンドとなりました。